玉造小劇店はお芝居を提供するお店です。
大正期、東京の巨大な遊郭街、吉原に「いてて屋」という風変わりな店があった。
大阪の客だけを扱うという、隠れ茶屋として口コミで噂が広がった一軒である。
女将を勤めるのは若干22歳の「お考」という芸者上がりの美人である。
大阪遊びを目的に今日も、いてて屋に関西出身の軍人、政治家、商人達が集まってくる。
花街を舞台に若女将、お考の胸のすくような生き様と、彼女をめぐる男や遊女たちの人間模様が繰り広げられる。