玉造小劇店はお芝居を提供するお店です。
時の男~higauta
作・総合演出 |
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わかぎゑふ |
出演 |
コング桑田 野田晋市 千田訓子 上田宏 谷川未佳 祖父江伸如 福井千夏 わかぎゑふ
橋田雄一郎 森崎正弘(MousePiece-ree) 吉田メタル(劇団☆新感線) 浅野彰一(あさの@しょーいち堂) 郷本直也 岡田朋也(kurukuru on parade) 美津乃あわ ほか |
2008年10月1日~5日大阪IMPホールにて、
2008年10月11日~13日サンシャイン劇場と公演を行いました
「時の男~higauta」
前回、2005年11月大阪IMPホールにて、
2006年1月サンシャイン劇場と公演を行いました
「時の男~匂うがごとく今盛りなり」
座長わかぎゑふがずっと書きたかった源平もの。
平安時代の匂いを感じさせる衣裳や舞台美術。
鮮やかな照明、迫力の音響。
逆に平安時代を感じさせない遊び所満載の演出と役者。
そしてそして、速く、大きく、派手でカッコいい殺陣。
最後に涙を誘い、カーテンコールでは全員で踊る。
全てがエンタメなお芝居でありました!
あのエンタメがまた帰ってきます!
前回の舞台写真をちょこっとだけ公開!
時代劇といっても古さを全く感じさせない、新しい雰囲気をご堪能下さい
今回も、登場のキリタ。(生まれながらにして、匂いを嗅ぎ分ける能力を持つ陰陽師。)オープニングで、人々が交錯するシーン。田舎モノのキリタは、ただただ京の都の人の多さに困惑し、ひどい匂いに嫌気をさすのでした。それにしてもカッコいい照明です!
前回、大好評を得た赤麻呂、青麻呂のふたり・・・。物語の時代背景や状況を説明する役として、重要なポジションでありました・・・が、遊ぶ遊ぶ!ふたりが遊べば、場が和むほどの遊びようでした!
またしても麻呂・・・今回もこの麻呂たちが出てくる様です・・・。しかし、もっとパワーアップするとか・・・人数が増えるとか・・・色の種類が増えるとか・・・。どうなることかっ!こちらも見逃せない感じです!
平家と藤原家への、おもてなしの余興のダンスを披露。男5人がアフロヘアに網タイツというスタイル。リリパ名物ミュージックハラスメントのひとつでもありますが、当時の時代背景の中で男色という意味もあったようです!
もう、EXILEにしか見えませんね!このおバカダンスの振付は千田訓子です!面白い振付ではありますが、踊っている人は大変しんどかったそうです!
陰陽師のキリタ(左)が茜子(右)と出会うシーン。垢抜けない田舎娘という感じの茜子からは、蓮の花がひらいた時に放つ様な、何ともぐわしい香りがするのでした。その茜子に薫香(くんこう)という粒を飲ませるキリタ。その後、魔法をかけられた様に美しい容姿になり、体から放つ香りも増し、見事に平経正のハートをゲットするのです。
平泉にて、打倒平家に向け、剣の稽古に励む源氏方の若き侍たち。この芝居の最初の殺陣でありました。阿藤義明(あとうよしあきら)(右)は後の、源義経となる侍で、何とも男臭い野郎です。(フィクションですよ。)そして、生き別れの妹・茜子に会える日を夢見るロマンチストでもあります!
打倒平家に向けて、平泉の侍たちは意思を固めます!脳みそまで筋肉のような男達はその表現をパラパラという形で表すのでした!何故か、男子全員で踊っています!しかもこの後、歌いました!熱い奴らです!
また・・・麻呂。片山晋呉スタイルで、ゴルフをするふたり・・・。一応、セレブだからという理由があったようです。やわらかいボールに出演者全員で落書きをして、お客さんに向って打ちっぱなし状態。強打してしまったお客さんには、舞台上から本気で謝っていました。ボールはプレゼント!
自分の上司である、三条葛城(粟根まこと)の策略と裏切りを知り、怒りをあらわにするキリタ。最後に蜂の香りのする薫香を葛城の口に放り込み・・・葛城の体から放たれる甘い蜜の匂にひき寄せられ、遂には虫たちに食い尽くされるのでした。物語の中でも、シリアスなシーンでありました。
・・・麻呂やん。ピクニック気分の麻呂たち、野田が作ったサンドイッチと差し入れのゑびすビールが大活躍!舞台上で飲むビールは本当に美味しいらしいです!
すぐそこまで源氏が攻めてきているにもかかわらず、それに気づかず宴に興じる平家と麻呂たち。それもそのはず、「平家にあらずんば、人にあらず。」この頃の平家の余裕っぷりをあらわしております!この後一ノ谷の合戦が始まるのでした!
まさかの奇襲に太刀打ちできない、平家。平経正もあっさりやられてしまいます・・・。これが大殺陣の最後のの最後・・・ここから約10分ほど4部構成の殺陣芝居が続きました。見所満載の大殺陣!今回も目が離せません!
源氏方に囲まれる、神崎晴久・・・。
晴久:こうなったら、仕方あるまい・・・。
半月殺法!地獄へ落ちて、念仏でも唱えておくがいい!痛ぁぁぁぁ!
ブシャー!っと自分の足を切ってしまう、弱よわな晴久に僕たちまで笑いそうでした・・・。
若き侍、平敦盛(わかぎゑふ)の首を伊勢平次は自分の意に反し、討ち取るシーン。「ごめん!」というセリフとともに、真っ赤な照明が上から差されます!唯一赤の照明が使われた印象的なシーンです。この後、平次は熊谷直実によって討ち取られ、戦死するのです。
戦が終わり、兄も家族も失った茜子・・・。兄上も父上も、あなたと同じ蓮の香りがしたと・・・。その時、目前一面に蓮の花が広がる。蓮の花に囲まれ、そして蓮の匂いに包まれ、家族の温もりを感じた茜子。どうしようもない運命に涙するのでした。照明が茜子を包むように見える何とも幻想的なシーンです。
いかがでしたか?「時の男」~匂うがごとく今盛りなり
今回は続編~higautaですが、きっと殺陣あり、歌あり、ダンスありのエンタメなお芝居になると思います!
座長の話によると、「時の男」はエピソード7くらいまであるとか、ないとか?
スターウォーズかっ!