玉造小劇店はお芝居を提供するお店です。
ラックシステム15周年記念公演三弾 玉造小劇店 配給芝居vol:3
作・演出 |
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わかぎゑふ |
出演 |
コング桑田 朝深大介 野田晋市 千田訓子 上田宏 谷川未佳 祖父江伸如 福井千夏 わかぎゑふ
伊東孝明 小椋あずき 楠見薫 上瀧昇一郎(空晴) 曽世海司(Studio Life) 美津乃あわ 森崎正弘(MousePiece-ree) ほか |
【ちょこっとストーリー】 |
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ラックシステム15周年記念の最終章を飾るのは、新作「お代り」。 あの名作「お正月」に登場した鈴木一家の隣に住んでいる山田家。 日本初の洋行を果たした岩倉使節団に厨房方として参加した山田長太郎が 晴れて家に戻ってくると、「西洋料理を食べてみたい」という一家の面々。 しかし、長太郎は実際には作った経験がない。 見よう見まねで作ることになったが…その出来上がりは? 150年間のある家の物語。 1場1場落語のように展開されていく新しいラックシステム「お代り」! |
ラックシステムで、2回の再演、中島らも事務所プロデュース公演を含めると、過去に4回も上演したラックシステムの人気作品のひとつである。
ストーリーはというと、明治、大正、昭和、平成と、そこに住み続けた鈴木家のお正月だけをつなぎ合わせた100年間の歴史。まさに家庭内大河ドラマ。時は流れ、一軒の家に、棲む人たちも変わり、ただ変わらぬものは、鈴木という名字と、高野豆腐の味だけであった・・・。嫁いでくる女性たちの料理が下手だった故に、100年もの間、鈴木家の食卓に美味しい料理が並ぶことはなかった。
また4回もの上演で、同じ結末はひとつとしてない作品としても有名である。
ここで!
1999年12月~2000年1月に中島らも事務所プロデュースで上演された「お正月」
2004年12月にラックシステム10周年記念で上演された「お正月」の同じシーンの写真を見てみましょう!
1.鈴木家に育子が嫁いでくる。出てきたお節料理を弟・千次郎が嬉しそうに眺めているが、兄・万太郎 は不安そうな顔・・・。 なぜなら、育子の作ったものは、だいたい食えないからだ。 |
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千次郎の好物である高野豆腐を最初に食べるのだが・・・うすく、まずい高野豆腐だったのでした。 しかし、兄弟はこれを美味いと嘘をついてしまうのでした。これが悲劇の始まりです。
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2.村山一之新さんからの手紙を見る万太郎。そこに娘たちが寄ってくる可愛らしいシーン。中道さんが月子、ふっこさんが花子という役が、2004年Ver.では千田訓子、谷川未佳に! |
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3.万太郎の娘・花子には外国人の彼が! 「ハナコサンヲ、ボクニクダサイ!」そして、見事結ばれます。このとき(左)慎太郎役だったコングさんは、彼氏のアメリカ人ジョージ(右)に。 裕次郎役(左)だった朝深さんは、万太郎役(右)に! |
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4.万太郎の孫・慎太郎にハルが震災直後の東京から嫁いでくる。もちろんこのとき客演だった楠見薫さんは、今回も出演されます。さて、どんな役になるのかも大注目! |
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ハルが持ってきたお節料理・・・高野豆腐が関東風で異常に辛かったが、 それまでずっと薄味で過ごしてきた万太郎にとっては、 絶品の味であった。そして万太郎は言います。 「わしと千次郎が死んだ母さんの高野豆腐をまずいと言わへんかったばっかりにこんなこといなったんや。 嘘をつかへんのがわしの、たったひとつの長所なんや。 男、鈴木万太郎80歳にしてついに自分でまいた種を刈り取れる日が来た。 ハルさん、よくぞうちの嫁に来てくれた。今日からこの味が新しい鈴木家の味や。」 と・・・。悲劇は続くのでした・・・。
5.慎太郎の次男・慎二に赤紙が届く。慎二は「赤紙じゃありません。出動命令ですよ。自分は職業軍人なんですから。」 と、両親の不安をよそに、あっさりと家をあとにするのでした。 ここでのコングさんは、慎太郎(右)と慎太郎の三男・慎介(左)になりました。 |
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6.戦争が終わり、長男・慎一が復員。そこには母親の他に知らない人が二人。三男・慎吾の嫁・明子と叔父・裕次郎の子、裕太である。裕太はハルの養子に。 一気に家族が二人も増えたのだが、父親と三男・慎吾の死を知る。 そして明子が作ったというお節料理。懐かしの高野豆腐を食べるのだが・・・。 |
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7.戦争から25年経ち、世はGSブーム!鈴木家にも家族が増えました。このとき外国人が登場しますが、男性バージョンでは及川直樹さん。 女性バージョンでは千田訓子がマリアというブラジル人を演じました! 鈴木家は国際的な家庭なのです。 |
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8.戦後25年にして戦争で亡くなったと思っていた三男・慎助が南方で発見され、復員。しかし、慎助は新しく生まれ変わった日本を捨て、再び南方へ。 急激な勢いで変わる日本に喰らい付いてでも、生きていかなくてはならない兄・慎一。 初めて酌み交わす酒は、最後の晩酌となるのでした。 |
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9.1995年大家族になっている鈴木家。家族、親戚を集めたハルは、家を手放すことを告げる。 「私も一生をここでと思っていたけれど、去年の震災で考えが変わってね。 19歳の時に関東大震災を逃れて関西のお嫁に来たけど、 まさか71年も経ってもう一度あんな怖い目にあうとは思いもしなかった。 ここにしがみついてちゃダメっていうことかもしれないわ。」と。 |
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10.家に愛着のない子供たちは、それぞれに会話します。このシーンの孫たちの会話は、それぞれのメンバーで変わっています。 このとき、植本潤さん(花組芝居)とコングさんはオカマの良太役でした。 |
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前のシーンに出演してた人間が、後のシーンになって子供役などで出てくる。 これがわかぎゑふ曰く、ラックの原点らしいです。 役柄は高校生ですよ!この三人!
11.2000年バージョンでは、人のいなくなった鈴木家に、また新たに住んだ若い夫婦。全くのあかの他人だが「鈴木さん」であった。 2004年バージョンでは、鈴木家の親類であるオカマの良太に 彼氏のひかる(及川さん)ができ、一緒に暮らしているのでした。 |
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お節料理に入っていた高野豆腐の味は・・・もちろん。 いつになれば鈴木家に美味しい食卓が訪れるのだろうか・・・。 |
最後に集合写真!
なんと言いますか・・・みんな若いです。
「お正月」99年~00年バージョン
とにかく皆若いです・・・。
みなさん劇場でお待ちしておりまーす!