玉造小劇店はお芝居を提供するお店です。
2020年に開かれる東京オリンピック。
そのプレゼンに飛び出した「おもてなし」という言葉。
今や世界中が日本人の特徴のひとつであると国家が宣伝しました。
古くは千利休が開いた茶道のおもてなしの極意にあるように、おもてなしというものは極めれば極めるほど深いもの。
今作品はわかぎゑふがかつてないほどに船場言葉にこだわり、自身の大好きな船場を舞台にした作品。
大正の船場商人たちの生活に目を向け、あるひとりの女性の質素でいて強く生きていく姿。
その女性のおもてなし、始末の人生を描きながら、本当の「おもてなし」をご覧いただきました。
劇中では女物の着物、羽織100枚を登場させ、日本家屋を彩りました。
また、わかぎが2008年に沢田研二さん主演の音楽劇「ぼんち」の脚本を担当した際に、故山崎豊子氏との交流があったため、
没後一年への思いを込めた作品でもあります。
そして主演を務めていただいた、みやなおこさんの演技に対して、第69回文化庁芸術祭・優秀賞(2014年)を受賞した作品です。