玉造小劇店はお芝居を提供するお店です。
2022年7月、神奈川県藤沢市にある湘南学園で「男子生徒向けの生理セミナー」が開かれ、男子が実際に生理用ナプキンを着用したというニュースがネットを賑わせました。高校生たちがジェンダーを考えるプロジェクトの話し合いの中で、女性の生理を知るという話題が出て授業で取り入れたそうです。
2000年に私が書いた「お祝い」は昭和初期に生理用品を開発した男達の話です。実際の生理用品の歴史や取材を重ねて創作されました。当時小劇場にセンセーションを巻き起し脚本は岸田戯曲賞の最終候補に、大阪舞台芸術賞奨励賞を受賞。稽古では男性キャストが3日間、実際にナプキンを付けて生理の疑似体験をしました。しかし20年以上経っても同じことが話題になる日本の性教育はSDGsの観念からいっても世界に大きく遅れをとっています。未だに女性の生理に対する偏見が存在しているのです。
玉造小劇店20周年にあたり、もう一度この作品を上演する事で、多くの人が性教育の窓を開くキッカケにして欲しいと考えています。
脚本・演出 わかぎゑふ