玉造小劇店はお芝居を提供するお店です。
皆さま、暑中お見舞い申し上げます。
ほんまに暑いのでほんまにご自愛ください。
「五美〜GOMI」はファッション界で成功を収めた1人の女性の物語です。
書こうと思ったきっかけは、数年前テレビで世界の汚染産業第2位がファッション、つまり衣料品であると知ったからです。
現在1枚の服を作らなくても、人類全体では6世代先までの服が溢れかえっていると計算されているそうです。服や靴を作ったり、運んだり、処分することに使われる熱量などが地球環境の問題になっているのです。
このため2025年から欧州議会とEU加盟国では売れ残った服や靴など衣料品の廃棄を禁止するという法律が段階的に実施されます。
これを聞いて「そうやろうなぁ」とドキッとしました。昔は一張羅という言葉がありました。対外的に大事な日に来て行く服はその一枚だけで、あとは普段着という慎ましい生活を皆んながしてましたよね。今の若い子は知らないだろうなぁ。
しかし人間のオシャレに対する欲望に拍車がかかり、毎年湯水のように洋服が作られて、世の中に溢れていました。特に90年代は凄かったです。私も買いましたね、いろんな服を買って、着ました。それが地球環境を害していたのだと言われると愚の根もでません。
しかしながら人類が古来から着る物に権力やプライド、想いを寄せ、精神的拠り所のひとつとしてきたことも見逃せません。何が必要で、何が行き過ぎだったのか?今回の芝居で考えていきたいと思っています。
ちなみに個人的に2年前から肌に直接付けるもの以外は全て古着やサンプル品を買うようにしています。小さな一歩ですが始めております。皆さんのクローゼットやタンスに「買ったけど着てない服」はありませんか?その一枚の無駄が何に繋がっていたのか考えてみてください。
わかぎゑふ