玉造小劇店はお芝居を提供するお店です。
【本格的小型時代】
わかぎゑふが古典の方たちと
交流が頻繁にあることから、
今公演を古典界の方々とのセッションの場
として展開していきたいと考え、
和の交流という意味で「わ芝居」と命名。
この構想ベースは2005年に他界した桂吉朝師匠とわかぎが
「古典の人を集めて面白いことをしよう!」
と、企画していたものであり、当時各界の友人に声をかけたところで
師匠が急逝して凍結状態になっていたのでした。
2017年13回忌を迎えるにあたり、
わかぎがその意思を形にしていくことを決意!
小劇場の俳優が狭いスペースにも関わらず、
きちんとした本衣裳、 鬘を着用して本格的な時代劇を上演。
さらに、その芝居を落語の台本に書き換え、
噺家が同じ舞台の上で落語としても上演。
つまり同じ話で、芝居と落語を展開!!!
同じ演劇界に居るのにも関わらず
交流しないまま終わることの多い 古典と現代劇の俳優やスタッフ。
お互い「勉強し合おうやないか!」と わかぎは考えました。
【ストーリー】
元禄時代。
世の中が平和色で彩られた時期に、赤穂浪士による吉良邸への討ち入り事件が勃発する。
それによって・・・にわかに起きた仇討ちブーム・・・。尼崎の小藩でもそれは同じ事。
「近所の藩であんな華々しいことが起きているのだから、うちもなんとかせんと。」
という家老の一言で、「仇討ち」出来そうな藩士を探すプロジェクトが組まれる。
そこで白羽の矢が立ったのが最近藩士になったばかりの、奏者番の杉田久右衛門という温厚そうな若い侍。
曾祖父が果し合いで一命を失ったというのだが、昔の話すぎて定かな情報かわからない。
しかし藩命により、その子孫を仇討ちしなくてはならない。
困った久右衛門は長屋の家主に相談するも留守…。
だが何故か大家の台所で生首を発見!とにかく、首を調達出来てしまった…。
「これで我が藩にも仇討ちの美談が!」と喜んだのはいいものの、
「この首はいったいどこの誰のもので、仇討ちに使ってもいいのか?」
なぜ大家の家に生首が?何か犯罪に関わっているのでは? と、慌てふためく久右衛門。
一方、 そんなお偉方たちの呑気な意気込みが現実味を帯びてゆく。
ある見世物小屋で世にも恐ろしい興行が行われようとしていたのだ。
生首をひと舐めすれば、その人の過去や人生を言い当てるという奇人ショー。
絶好の機会!と、その首をめぐって大騒ぎとなってゆくのだが・・・
今作品で平成29年度大阪文化祭奨励賞を受賞いたしました。
カラサワギ関連特集
【大阪公演】ウイングフィールド
2017年10月7日(土)~15日(日)
【東京公演】シアター711
2017年10月21日(土)~29日(日)
【出 演&配 役】
コング桑田(リリパットアーミーⅡ)・・・銀次/元太
野田晋市(リリパットアーミーⅡ)・・・篠原源右衛門
うえだひろし(リリパットアーミーⅡ)・・・杉田久右衛門
長橋遼也(リリパットアーミーⅡ)・・・かなめ
松井千尋(研究生)・・・橘太夫
や乃えいじ(PM/飛ぶ教室)・・・甚兵衛
浅野彰一(あさの@しょーいち堂)・・・青山幸秀
美斉津恵友(花組芝居)・・・清吉
【落語出演】
桂吉弥
笑福亭銀瓶
【お茶子】
山藤貴子(PM/飛ぶ教室)
【スタッフ】
脚本・演出=わかぎゑふ
舞台監督=武吉浩二(Quantum Leap*)
音 響=宮崎孝幸(エッグシェルスタジオ)
照 明=大川貴啓
舞台美術=浦野正之
大 道 具=アーティスティックポイント
衣 裳=松竹衣裳株式会社
床山&小道具=水野泰彰(Λ-Sura)
制 作=中村祐子(玉造小劇店)
制作協力=岡本康子(Trash2) 島尾朋子
宣伝美術=中井重文
東京公演共催=TBSラジオ
大阪市助成
主催・企画制作=玉造小劇店