玉造小劇店はお芝居を提供するお店です。
昭和3年。天乃屋本家は
旦那が不慮の事故死、
頼みの番頭は病死、
残ったのは跡取り娘の
シズひとり。
「あんな病弱な娘には
婿の来手がない。
本家がこのまま潰れたら
世間様に顔が立たん。」
と、困っているは、
分家筆頭の天乃屋新兵衛と親戚筆頭の春駒屋文左衛門。
せめて一代だけでも繋げれば、なんとか出来るかもしれない。病弱なシズが死んでしまったあとは生まれた子供ごと分家に吸収すればいい。
誰かシズに添わせられる都合のいい男はいないか?
と、白羽の矢が立ったのが、分家の手代、伊助であった。
伊助は貧乏士族出身であったが、本家の大旦那に拾われた義理もあり断ることが出来ない。
「一代さんだけや、シズが死んだら後は暖簾分けして店も持たせたる。それまでお店で旦那として経験した方がお前にとってもええことやろう?」と、
まるめこまれ、段飛ばしに天乃屋本家の旦那に就任してしまう。分家の計画は順調に思われたのだが…。
一転二転三転して、転がってゆく人々の運命は一体どこへ辿り着くのか…!!
両公演とも新型コロナウイルスの影響により中止となりました。
◇◇出 演◇◇
【芝居ver.】
野田晋市(リリパットアーミーⅡ)
うえだひろし(リリパットアーミーⅡ)
松井千尋(リリパットアーミーⅡ)
みやなおこ
森崎正弘(MousePiece-ree)
谷畑聡(劇団AUN)
江戸川じゅん兵
是常祐美(シバイシマイ)
武市佳久(花組芝居)
吉實祥汰(リリパットアーミーⅡ)
澤田紗菜
わかぎゑふ(リリパットアーミーⅡ)
【狂言ver.】
「Cutting edge KYOGEN」
茂山千五郎
茂山茂
茂山宗彦
茂山逸平
茂山千之丞
◇◇スタッフ◇◇
脚本・演出=わかぎゑふ
舞台監督=武吉浩二(campana)
舞台美術=浦野正之
照明=大川貴啓
音響=宮﨑孝幸(エッグシェルスタジオ)
大道具=アーティスティックポイント
宣伝美術=中井重文
衣裳=妹妹
小道具=うえだ商会
制作=岡本康子(Trash²)
狂言制作=中嶋沙弥奈
制作協力=TBSグロウディア
東京公演共催=TBSラジオ
主催・企画・制作=玉造小劇店
わ芝居とは???
古典の方々と交流が頻繁にあるわかぎゑふが、
古典界とのセッションの場として、
和の交流という意味で「わ芝居」と命名。
この構想ベースは2005年に他界した桂吉朝師匠とわかぎが、「古典の人を集めて面白いことをしよう!」 と企画していたものであり、
2017年、吉朝さんの13回忌にわかぎゑふがこれを機会にと実現!まずはやはり、上方落語とのコラボレーション!
桂吉弥さんと笑福亭銀瓶さんをお迎えし、やっと夢が現実に!
そもそも、
同じ演目を現代演劇の役者の私たちと、古典芸能の方々がやったらどうなるのか?
どんな違いが生まれるのか?
どんな表現になるのか?
ほほぅ、なるほど!
と、そんな演劇表現の探求と文化交流を目的として始まったのが、わ芝居です!
わ芝居~その壱「カラサワギ」は
平成29年度の大阪文化祭賞・奨励賞を受賞しました!
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