玉造小劇店はお芝居を提供するお店です。
昭和16年。日本と中国が戦争を始めて4年が経ち、
世の中は軍国主義に傾倒し始め、それが当たり前に なってしまった時代。
折しもアメリカでは日本への 経済制裁が強まり、
ついに12月8日、海軍による 真珠湾攻撃が開始され、日本は太平洋戦争に突入。
一億総火の玉となって憎き米英を倒すという国家の考え方は、
そのまま国民に大きな影響を齎していきました。
結果がどんなに惨憺たるものであったかはご存知の通り。
当時、「アメリカ人の信仰している宗教」というだけで
キリスト教も明治以降もっとも過酷な 弾圧を受けることになりました。
特に、プロテスタント系のホーリネス派と言われる人たちは、
国家反逆の罪で投獄され、獄死者12人を出しています。
今回は大阪のみの上演ということで、
東洋一の軍事工場であった大阪砲兵工廠を登場させ、戦争と信仰の食い違いを浮き彫りにして行きます。
日本人の大半が知らない負の歴史にスポットを当て、人の自由意志の尊さとは何かを問う、群集劇です。